Ex,一回換気量500ml、換気回数10回、酸素濃度30%施行中の患者のPaCO2データが80mmHgを示した。換気回数の設定を変えPaCO2を40mmHgにしたい場合、換気回数を何回に設定すればいいか?                    

現在の分時換気量×現在のPaCO2=設定分時換気量×目標PaCO2

5000×80=設定分時換気量×40になるが、設定を変えるので

5000×80=(500×換気回数)×40になる

換気回数=20回に設定すればいい

(分時換気量=1回換気量×換気回数)

また、二酸化炭素と肺胞換気量は反比例の関係にあるのでPaCO2を1/2にしたければ肺胞換気量を2倍にすればよい

(肺胞換気量=(1回換気量-死腔量)×呼吸数)

在宅酸素療法の患者管理

飛行機にて移動中の場合には酸素投与量を通常より1~2L/min増量するように指示した。

COPDの急性増悪にて来院したためベンチュリーマスクにて酸素投与を行った。

室内吸入中にPaO2=50mmHgであった患者にマスクで60%濃度の酸素を吸入させた。肺胞における酸素化が正常な場合、酸素吸入後のPaO2は何mmHgに期待できるか                                                                 

室内吸入中ということで酸素濃度21%になる。60%の酸素濃度を吸入するので酸素濃度上昇は40%ということになる。

酸素化が正常なので酸素濃度上昇分に713mmHgをかけた値がPaO2の上昇分になる(0.4×713=285)

この値にもともとのPaO2に加えた値がPaO2の期待値となる

50+285=335(mmHg)が期待値となる

また、酸素濃度10%上昇したらPaO2は約70mmHg上昇する。

40歳男性蜂に刺され、呼吸困難を訴え、救急車にて来院。社内にてリザーバーマスク8L/minで投与していたが改善されず。SpO2の低下もあったため挿管を試みたが、咽頭浮腫のため挿入できず。次の処置で正しいものはどれか?                                               

咽頭浮腫があり挿管困難な場合は気管切開、輪状甲状靭帯の切開を行う。

移送中の患者が7L/minで酸素を吸う場合、150分の移送で酸素ボンベの容量(刻印Vが3.5)圧力表示値が14.7MPとなっている酸素ボンベは何本必要か?                                                                                             

圧力表示値がMpaの場合(1MPa=10.2kgf/cm2)

ボンベの残容量(L)=ボンベの容量×圧力表示値×10.2=3.5×14.7×10.2=525L

酸素ボンベ1本あたりの酸素量は安全係数0.8をかけて525×0.8=420L

患者は7L/minで酸素を吸うので150分で

150×7=1050Lとなる。

1050÷420=2.5より3本必要となる。

PH=7.3、PaCO2=60mmHg、PaO2=65mmHg、SaO2=91%、R=20回、HR=130回、10Lリザーバー、Hb=18g/dl、WBC12000/mm3の時CaO2を求めよ                                                                                  

CaO2=Hb×1.34×(SaO2/100)+0.003×PaO2

CaO2=18×1.34×91/100+0.003×65

CaO2=21.9+0.2=22.1

67歳男性で食道がん術後にMRSA肺炎を合併した。右肺は膿胸となりほぼ無気肺の為酸素は7L/minである。Ph7.087、PCO2144.4mmHg、PO270.9mmHg、BE9.6mmol/L、HCO3 41.6mmol/L、SaO291.2%、動脈血ガスデータより以下のあてはまるものはどれか?                                                                               

PH7.087でありアシデミア、PH変化の原因はPCO2=144.4mmHg、HCO3=41.6mmHg、BE=9.6mmHgでありCO2による変化が主に考えられる。

代償性はHCO3=41.6mmHg、BE=9.6mmHgと増加

代償は働いているがpHはアシデミアで代償しきれない。

これらより呼吸性アシドーシス(CO2ナルコーシス疑い)である。

60歳男性、人工呼吸器装着中、以下の条件の時A-aDO2の値をもとめよ。

SIMV、f=12、TV=500ml、PS=5cmH2O、PEEP=10cmH2O、Fio2=0.6、RR=12回、PH=7.35,PaO2=75,PaCO2=50,SaO2=75%。

PAO2=Fio2(760-47)-PaCO2/0.8

A-aDO2=PAO2-PaO2

PAO2=0.6(760-47)-50/0.8=428-63=365

A-aDO2=365-75=290

一回換気量500ml、換気回数12回/分、酸素濃度40%、PaCO2のデータが48mmHgを示した。換気回数を16回/分とした場合のPaCO2はいくらか?                                                                        

現在の分時換気量×現在のPaCO2=設定分時換気量×目標PaCO2

(500×12)×48=(500×16)×目標PaCO2=36mmHg

20代男性、交通外相にて胸を強打し、救急搬送された。胸部X線にて第2,3,4肋骨骨折が見られた。徐々に呼吸困難出現し、SPO2の低下がみられた。この時の処置としてまず行うものはどれか?                   

フレイルチェストでは奇異呼吸、胸壁動揺がみられるため、人工呼吸器の装着が必要となる。

67歳男性、COPD急性増悪にて救急搬送された。治療方法が誤っているものは?

COPD急性増悪に対して高濃度酸素を投与した場合CO2ナルコーシスを起こすことがあるので酸素投与には注意が必要である。また、中等度以上の症例にはステロイド剤の投与が多い。気管支拡張薬はβ2刺激薬を第一選択とする。

対応:NPPV施行、ステロイドの投与、抗菌薬の投与

18歳女性が睡眠薬を大量服用し意識不明。病院にて胃洗浄を行うが、このときの気道確保で正しいのはどれか

気管切開、気管挿管

胃洗浄を行うため確実に胃と分離し、気管に挿管しなければならない。

咽頭痛、咳嗽にて近医を受受診し、処方薬を服用していたが咳嗽で夜間なかなか眠れなかったその後、喘鳴を伴う呼吸困難が出現し、真夜中に救急車にて救急外来に来院し両側全肺に乾性ラ音を認め入院となった以下の疾患より正しいものを選べ。

副雑音(肺雑音)は呼吸運動に伴って生じる異常呼吸音。副雑音のうち肺や気道から発生するものをラ音と呼び連続性ラ音(乾性ラ音)断続性ラ音(湿性ラ音)がある。    

気管支拡張症湿性ラ音
肺線維症湿性ラ音
気管支喘息乾性ラ音
胸膜炎胸膜摩擦音
肺水腫湿性ラ音

気管内挿管下で鎮静が不十分で頻回に人工呼吸とのファイティングが見られたため鎮静、鎮静方法を見直したところ呼びかけ対し反応がなくなった。しかし、胸を強くたたいて起こすと開眼はする。

意識がある状態で筋弛緩薬を推奨されない。          

RASSとその利用法         

ステップ1         

30秒間、患者を観察する。これによりスコア0~+4を判定する。

ステプ2            

1:大声で名前を呼ぶか、開眼するように言う

2:10秒以上アイ・コンタクトができなければ繰り返す。

以上2項目(呼びかけ刺激)によりスコア-1~-3を判定する。

動きが見られなければ、肩を揺するか、胸骨を摩擦する。

これ(身体刺激)によりスコア-4~-5を判定する。

自発呼吸にてルームエアーを吸入している患者の血液ガスが、以下のようになっていた。PH7.38、PaCO2 65mmHg、HCO3 31mEq/L、PaO2 55mmHg。

この患者は長期間、呼吸性の高炭酸血症が続いていたために腎臓による代謝機能が働きPHが正常に戻った状態である。つまり、慢性の呼吸性アシドーシスとなる。

喘息発作で人工呼吸器を装着中の患者の気道内圧の上限アラームが作動した。対応しても頻回になった場合、処置として正しいものは?

気管支喘息重責発作の場合プラトー圧が変化せず気道内圧だけ上昇している場合は、気道狭窄による抵抗が高くなったと考え、気管支拡張剤と吸気流速の低下を試みる。

点灯し右胸を強打して痛みを訴えた患者が搬送された。救急車内で突然血圧低下がみられた。また、頸動脈怒張もあり、心音も微弱になっていき、やがてPEAに至った。この患者の考えられる症状はなにか?

急性心タンポナーデは急激に血液が貯留することにより起こる。外相では頸動脈怒張がみられ、突然の血圧低下やPEAを呈する。古典的Beckの3徴(血圧低下、心音微弱、頸動脈怒張)

20代男性、交通外傷による心肺停止にて救急外来に搬送された。正しいのはどれか?

外相により頸椎損傷も疑われるため下顎挙上法にて気道確保を行う。挿管後の心マと呼吸は非同期であり呼吸は6秒に一回心マは100回/分。緊張性気胸等でBVMに抵抗がある場合でも過度の換気はさけるため力強く押してはいけない。波形がVFであった場合でも必ず脈拍のチェックを行う。

72歳男性患者。高血圧症の既往あり、数日前から呼吸困難感、発熱がみられ、本日、内科外来受診。酸素化の低下を認め、聴診上、右下肺野にcoarse crackleを認めた。胸部レントゲンを撮影したところ、右下肺野の大葉性肺炎を認めている。

誤っているものは?

  • 起因菌の診断に、尿中抗原の測定が有用である。
  • 第一選択薬としてペニシリン系抗菌薬が考えられる。
  • 喀痰のグラム染色により、起因菌の有用な情報が得られる。
  • 院内肺炎である。
  • グラム陰性桿菌感染症が多い。

尿中抗原で、一部の肺炎球菌とレジオネラ菌の感染が検出できる。

肺炎球菌、インフルエンザ桿菌は第一選択薬としてペニシリン系抗菌薬が選択される。

喀痰のグラム染色は、起因菌の推定には有用な情報となる。

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