周術期管理チーム認定制度について

私の趣味はマラソンです。目標の大会に向けて、日々走る。自己ベストで完走できたときの達成感は何とも言えません。しかし、最近は目標となる大会もなくサボってしまい、気づけば3kgほど体重が増えてしまいました。何事にも目標設定が大切だと、改めて痛感した次第です。

そんな私は先日、個人的な勉強の目標として、『周術期管理チーム臨床工学技士』を受験しました。まだ臨床工学技士の中ではマイナーな認定制度?かもしれませんが、実際に勉強してみて面白い分野であり、臨床(OPE・ICUなど)でも役立つ内容だったように感じます。今回はそんな周術期管理チーム臨床工学技士を受験した経緯・感想、試験内容についてご紹介したいと思います。

      

・周術期管理チーム認定制度とは

周術期医療を安全に実施するには基礎疾患のリスク管理や多職種の連携を築くことが重要です。その為にも、麻酔科医の診療内容についてのダブルチェックや周術期リスクの評価、他の診療スタッフのコーディネートなどを熟知した看護師周術期の薬物治療と薬剤管理に精通した薬剤師周術期に使用される医療機器と手術室の電気・ガス設備等に精通した臨床工学技士の“共通言語”としての周術期の幅広い知識を習得する必要があります。

そういった背景から、公益社団法人日本麻酔科学会が周術期診療の質の向上を目的に2007年より提唱し、周術期【術前・術中・術後】における基礎的な教育を受けたことを証明する第一歩となる資格として、2014年から看護師、2016年から薬剤師、2017年から臨床工学技士の認定制度がそれぞれ始まりました。(周術期管理チームHPより)

  

私の興味のある分野が集中治療領域と周術期であり、今後加算が取れるかも?と思いセミナーに参加し、勉強を始めました。人工心肺業務やその他の医療機器の操作・点検を担っている臨床工学技士も、麻酔科領域の薬剤や挿管管理・麻酔法・筋弛緩・鎮痛鎮静・術中のリスク管理など、幅広く周術期について知っていても損ではないと思います。また現在、特定集中治療室管理料1の施設基準などにも臨床工学技士の必要性が記載されていますが、今後は周術期管理においてもそういった存在にならなければいけないと考えます。

受験資格は二年間の実務経験、セミナー二年分の受講、日本臨床工学会など学会参加とポイントの取得で、最短で三年目に受験することができます。(詳細はHPをご参照ください。)試験は【60問/90分】× 2部構成で合計120問あります。前半の問題は難易度が高く悩まされる問題が多く、後半は過去問題の通り、といった印象でした。受験者(臨床工学技士)の合格率は八割程度です。

周術期管理チーム認定制度にはまだ診療報酬はありません。しかし、現在、タスクシフト・シェアなど業務拡大の流れもあります、何か勉強したいけど目標がない…そんな方は一度調べてみてはいかがでしょうか?

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投稿者プロフィール

CE_Y.A.
臨床工学技士。趣味はマラソン。現在、社会人大学院生として修士課程で疫学衛生学を専攻しています。日々の臨床での疑問を解決したい、論文を正しく読み判断したい、データを適切に扱いたい、そういった思いで一念発起しました。臨床工学と疫学は、遠いようで近く、また疫学は必要な知識であるが学ぶ機会の少ない分野なのではないかと思います。学んだことを臨床で生かしつつ、臨床工学技士と疫学を繋げる一助となればと考えています。
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