呼吸不全の病態と管理

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資料を作成いたしました。古いものもありますが、誰かの何かの役に立てば幸いです。
※随時更新して参ります。

またはそれに相当する呼吸障害を呈する異常状態を呼吸不全と診断する。

慢性呼吸不全の中でCOPDが最も頻度が高い。

Ⅱ型呼吸不全の場合、高濃度の酸素吸入を補助換気なしに行うと、高二酸化炭素血症が増悪して意識障害やけいれんを起こすことがある。

これをCO2ナルコーシスという。

呼吸不全はPaCO2が正常なもの(Ⅰ型)

PaCO2が45mmHgを超えて異常な高値を呈するもの(Ⅱ型)

呼吸不全状態が少なくとも1か月間は持続した場合に慢性呼吸不全とする。

発作時の聴診上wheezeやrhonchiが聞こえる。

気管支拡張薬の吸入後12%以上・200ml以上の改善で陽性判定する。

ピークフローの日内変動が15%以上あると喘息の可能性が高い

気管支喘息では閉塞性障害を認める。気道抵抗、呼吸抵抗も増加する。

気道過敏性試験は気管支喘息の診断や重症度の判定に有用な試験である。

気道過敏性試験:アセチルコリン、メサコリン、1秒率が20%低下

気道可逆性試験:サルブタモール、改善率12%以上かつ改善量200ml以上

・気胸について

気胸とは胸腔内に空気が流入し、肺が虚脱した状態をいう。
続発性の基礎疾患として慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、間質性肺疾患などがある。
治療方針として初回の場合は原則内科治療とし、再発例では外科的療法を選択する。
特発性自然気胸では痩せ型の人に多い
再発しやすい病気である。
再膨張性肺水腫は数時間後に合併する。
陰圧持続吸引は低圧から開始する。-5cmH2O~-20で管理する。
胸膜癒着術は膨張後に行う。

・気管支喘息について

重症の場合は検査より治療を優先する。
経皮的酸素飽和度で酸素化能を評価する。中等度以上の発作では血液ガス分析を行う。
気管支喘息の小発作に対する治療はβ2選択的刺激薬の吸入もしくはテオフィリン薬の使用。
管理ガイドライン2012では従量式を推奨している。
呼気優位の連続性ラ音。

・肺がんの特徴

stageⅠ、Ⅱは手術適応。
小細胞癌は進行が早く化学療法の治療反応性は良いが予後不良である。
骨転移の疼痛対策として放射線療法を行う。
病期(ステージ)の決定は国際的なTNM分類が用いられる。

・原発性肺がんについて

40歳以降に多く男女比は3~4:1である。
肺がんは男の癌死因の第1位である。
小細胞癌(SCLC)は進行が早く予後不良である。

・非小細胞癌(NSCLC)

stageⅠ Ⅱ:一般的には手術
ⅢA:場合によっては手術、化学療法+放射線療法
stageⅢB Ⅳ:化学療法+放射線療法
腺癌は末梢型であり胸部単純X線写真で発見される。

・肺がんのステージと治療

1)湿性咳嗽⇒急性気管支炎・慢性気管支炎・気管支拡張症・びまん性汎細気管支炎・肺炎・肺膿瘍・気管支喘息・肺癌・肺水腫

2)乾性咳嗽⇒上気道炎・間質性肺疾患(間質性肺炎/肺線維症/サルコイドーシス/過敏性肺臓炎/癌性リンパ管症)・肺気腫・胸膜炎・心因

・肺結核について

喀痰検査は、3日間連続で実施することが推奨されている。
標準療法では抗結核薬4剤使用で開始した場合、治療に6か月を要する。
胸部レントゲン上では上葉やS6に所見を認めることが多い
湿性咳嗽。
塗抹検査陽性と遺伝子検査陽性で保健所に届け出る。

薬剤性肺炎

抗菌薬などアレルギー機序と抗ガン剤などによる非アレルギー機序はあるが区別できないものが多い

あらゆる薬剤で発症する

疑いがあれば薬剤はすぐに中止する。

改善が見られない場合は副腎皮質ステロイドを投与。

ARDS

acute respiratory distress syndrome(急性呼吸窮迫症候群)

疾患別男女比

疾患
COPD31
肺がん31
気管支喘息11
気胸51
IIP(突発性間質性肺炎1.31

COPDについて

喫煙が重要な外因である。
進行につれてPaO2の低下、PaCO2の上昇を認める。
閉塞性換気障害を示す疾患。
COPDの呼吸不全の多くはPaCO2が上昇するⅡ型呼吸不全のため高流量の酸素投与はPaCO2の上昇を招く危険がある。
SpO2>90%できれば94~95%になるよう調整する。

COPD増悪時に原則としてすべての患者に推奨される検査

心電図、動脈血ガス分析、経皮的酸素飽和度、胸部X線写真

必要に応じて行う検査

胸部CT、感染症学的検査(血液培養、喀痰グラム染色と培養、肺炎球菌尿中抗原)

COPDの薬物療法は長時間作用型の抗コリン薬の吸入が第一選択である。

ただし、緑内障の患者には禁忌である。

HOTの対象疾患は高度慢性呼吸不全例、肺高血圧症、慢性心不全、チアノーゼ型先天性疾患などがある。

フレイルチェストは1本の肋骨が2か所以上で骨折したものが3本以上連続し、奇異な胸郭運動を呈する。→内固定・外固定

緊張性気胸とは胸腔内が大量の気体で満たされている病態で、患者肺の高度な虚脱、胸腔内圧の著名な上昇など、極めて緊急性の高いものである。→頸静脈の怒張

COPD患者では、呼吸器および非呼吸器感染症が重症化しやすく、予後を左右する。予防は極めて重要である。

これまで有効性が明らかになっているのは、インフルエンザと肺炎球菌であり、インフルエンザ接種により、死亡率が50%、肺炎球菌ワクチンでは、重症COPDの肺炎発症率が有意に低下することが明らかになっている。

COPDの定義は「有害なガスや粒子による肺の異常な炎症反応であり、完全には可逆的ではない気流制限を伴う進行性の疾患である」となっている。

COPDとは、肺気腫と慢性気管支炎の総称である。

60歳以上に多く、男女比3:1である。

病態として、肺胞領域の破壊と末梢気道の炎症が重視されている。

血液ガスでは低酸素血症と高二酸化炭素血症が認められる。

高エネルギー外傷→FAST(focused assessment with sonography for trauma)

急性タンポナーデ→Beckの3徴

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投稿者プロフィール

Takuya
Takuya
臨床工学技士です。他職種を含めた若手の臨床指導に力を入れて研修会・現場での仕事だけでなく、企業・教育セミナー講師、国内外の学会発表・参加、医療雑誌のコラム執筆に挑戦してきました。興味のある後輩達にそのノウハウや情報提供を行い、よりより後輩を育成するべく日々、自問自答です。育てた後輩達はいつか自分と周りの人々を助けてくれると信じています。

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