吸入療法

呼吸療法認定士を目指す方

呼吸について勉強したい方

呼吸療法認定士について改めて確認したい方

資料を作成いたしました。古いものもありますが、誰かの何かの役に立てば幸いです。
※随時更新して参ります。

・ジェットネブライザーの特徴

ジェットネブライザーとは、ベルヌーイの原理を利用してエアゾルを発生させる装置です。薬剤に対して、加圧したジェット気流を吹き付けることによりエアゾルが発生。

エアゾルの粒子サイズは1~5μmとばらつきがありますが、このサイズの粒子サイズは、気管支から肺胞まで粒子が沈着する理想的なエアゾルのサイズ。

ジェットネブライザーは、呼吸を同調させることが困難な患者に有用である。

(小児に有用)

ジェットネブライザーは1μmの粒子に比率が多いため、時間をかけて(5~10分)ゆっくり吸入すれば、肺内に十分到達する。

ほとんどの薬剤で使用でき、超音波ネブライザーより安価であり、在宅でも使用可能。

・超音波ネブライザーの特徴

超音波ネブライザーでは、超音波による振動によりエアゾル(粒子)を発生させる。

エアゾルのサイズは、1μm前後と、とても小さく、エアゾルのサイズはそろっている。

エアゾルがとても小さいため、薬剤の多くが終末細気管支・呼吸細気管支・肺胞まで到達する。それにより、肺胞でのガス交換を傷害させてしまう可能性もある。

特に、喘息発作中の場合、急性低酸素血症や気道痙縮を引き起こしてしまう危険性がある。また、超音波による振動により、薬剤が変性(性質が変わる)恐れもあり、多くの薬剤は、超音波ネブライザの使用を推奨していません。気道内に、水分過剰になる危険性もある。

超音波ネブライザーは肺胞でガス交換障害を引き起こし、症状を悪化させることがある。

・メッシュ式ネブライザ

ホーン振動子により、エアゾルを発生させる。

エアゾルのサイズは平均5μmになります。傾けても使用できることから、寝たきり患者や、小児など座れない患者に使用される。

メッシュ式ネブライザーは小児や座位がとれない患者を中心に使用されている。

口から吸入したエアゾル粒子の気道への沈着は衝突・重力による沈降・拡散の3つの機序でおこる。
エアゾル粒子サイズだけでなく、患者自身の吸入速度も肺沈着に大きく影響する。
推奨される吸入速度は、ジェットネブライザーやMDIの場合0.5~0.75L/秒、DPIの場合は1~2L/秒である。
肺内に沈着する薬剤量を多くするために、息止めは10秒程度が望ましい。

エアゾル粒子沈着について

MDIの推奨吸入速度は0.5~0.75L/秒
息止めは10秒程度が望ましい
エアゾル発生装置で作られるエアゾル粒子は均一ではない
肺活量の20%、50%、80%で1秒量に有意差はない
気道が狭いと抹消までエアゾルは到達しない

定量噴霧式吸入器(MDI:metered dose inhaler)

懸濁タイプ

平均粒子径3.1μm、肺内沈着率10~30%

使用前によく振る必要がある

溶液タイプ

平均粒子系1.13μm、肺内沈着率30~40%

振る必要は無い

MDI:オープンマウス法で吸入

人工呼吸器から投与できる。

ドライパウダー吸入器(DPI:dry powder inhaler)

ドライパウダー吸入器は患者自身の吸い込む行為が必要であり、小児には不向きである。

スピンヘラー 、ディスクヘラー、タビュヘラー、ディスカス

スペーサーは不要

吸入薬の組み合わせ

プロカテロール塩酸塩水和物ドライパウダー製剤(DPI)
サルメテロールキシナホ酸塩ドライパウダー製剤(DPI)
硫酸サルブタロールエアゾール製剤(MDI)
プロカテロール塩酸塩水和物エアゾール製剤(MDI)
臭化水素酸フェノテロールエアゾール製剤(MDI)

ドライパウダー吸入器について

吸入口からできるだけ早く、大きく吸い込む
吸入後にはうがいをする。
人工呼吸器装着患者や自発呼吸のない患者には使用できない
息止めの必要ない
吸気流量弱い患者(高年齢、小児、呼吸器疾患による)は正しく吸入できない

吸入補助具(スペーサー)について

MDIの吸入の際、噴射と吸入を同期させる必要があること、口腔内への不要な薬剤沈着が多いことから、スペーサーの使用が推奨される。
肺内の薬剤沈着率はスペーサーを使っても同じである。
口腔カンジダ症の副作用を防止できる。
スペーサーを正しく使用すれば、口腔内の薬剤沈着率は下がる
5μm以上の大きい粒子はスペーサーの内壁に吸着し、それ以下のサイズの粒子のみを吸入することができる
プラスチック製のスペーサーは静電気が発生しエアゾル粒子が内面に付着するのでこすらない
吸い込んだ後10秒ほど息をとめる
息止め後、ゆっくり息を吐く

エアゾルの気道への沈着の機序

衝突、重力による沈降、拡散

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投稿者プロフィール

Takuya
Takuya
臨床工学技士です。他職種を含めた若手の臨床指導に力を入れて研修会・現場での仕事だけでなく、企業・教育セミナー講師、国内外の学会発表・参加、医療雑誌のコラム執筆に挑戦してきました。興味のある後輩達にそのノウハウや情報提供を行い、よりより後輩を育成するべく日々、自問自答です。育てた後輩達はいつか自分と周りの人々を助けてくれると信じています。

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