腹膜透析

透析技術認定士を目指す方

透析について勉強したい

透析技術認定士について改めて確認したい方

資料を作成いたしました。古いものもありますが、誰かの何かの役に立てば幸いです。
※各記事につきましては、随時更新してまいります。

・血液透析と腹膜透析の比較

HDPD
透析膜はダイアライザー透析膜は腹膜
体外循環による透析腹腔内での透析
装置が複雑装置は比較的簡単
ブラッドアクセス腹膜カテーテル
抗凝固剤の使用抗凝固剤は不要
間欠的治療連続的治療
通院(3/週)が必要在宅治療での通院不要
医療スタッフによる操作自己管理による操作
シャントの問題腹膜炎、カテーテル問題
不均衡症候群被嚢性腹膜硬化症(EPS)
腹膜劣化

・PDの利点

残腎機能を維持できる。

心血管系に対する負担が少ない

感染が少ない。

貧血の合併が少ない

蛋白やK等の食事制限が少ない

シャントを必要としない。

透析に伴う抗凝固療法を必要としない。

生体適合性がよく、アレルギーが少ない。

不均衡症候群や、血圧低下などの合併症が少ない。

・社会的な利点

QOLに及ぼす影響が少ない

CAPDは極めて満足度の高い治療法。

在宅透析療法であり、月に1-2回の病院通院で済む。

時間的な束縛が軽く、社会復帰しやすい。

・精神的な利点

自己管理の意識が高まる。

高齢者において痴呆の進行予防になる。

高齢者の社会復帰の意欲が高まる。

・原理

拡散・浸透圧(徐水)

溶質および水の輸送はリンパ管再吸収量による。(1.0~2.0ml/min)

週間Kt/Vは1.7を維持する。

透析液にカリウム含まれない。カテーテル先端はダグラス窩。

CAPD(8L/Day)での予測 CAPD(8L/Day)での予測
溶質輸送限外濾過溶質除去
High不良良好
High Average比較的良好良好
Low Average良好比較的良好
Low 非常に良好不良
SMAP法腹腔内に挿入したカテーテルの出口を設けずに皮下に埋没させ、数週間後にカテーテルを引き出してから出口を作成する。(4週間以降)

・腹膜透析の特徴

中・大分子物質の除去に優れる 小分子物質の除去が劣る

不均衡症候群に優れる 腹膜炎の恐れ

ブラッドアクセス不要 酸性透析液は使えない(透析機能低下)

抗凝固剤が不要

循環系への影響が少ない

・CAPDの欠点

長期持続は困難(8年が目安)

腹膜癒着による被嚢性腹膜硬化症の危険

小分子物質の除去効率が悪い

中分子物質の除去効率は残存腎に依存

自己管理が必要

視力低下患者や肢体不自由な患者では困難

腰痛や脊髄障害がある人では注意が必要

血統の上昇や糖尿病、脂質系の増悪。

低たんぱく血症(低Alb)の合併。

高脂血症を合併する。

・PET(膜平衡試験)

血清クレアチニンと排液中のブドウ糖を測定する。

治療選択の指標になる。

・初期の問題点

大量のブドウ糖が腹腔内から血液中に移行する。

種々のブドウ糖分解産物(GDPs)とAGEの産生、ブドウ糖の分解をおさえるために酸性(ph5.1-5.8)となっている。※2000年以降中性透析液が発売された。

血糖の上昇および高インスリン血症の合併。、血糖の吸収に伴う高脂血症の合併。

・EPS

イレウス症状、CRP陽性、69%が腹膜透析中止後出現、難治性腹膜炎で発見されることがある。

全国的な発症率は2.5%

・治療:ステロイド治療、CAPD離脱

・合併症

早期トラブル

血性排液術後腹腔内への出血があるため500mlの透析液で洗い流す。
腰痛早期は鎮痛薬などで様子をみて、血性排液や腹痛が持続する場合は消化管損傷や腹膜炎も考えて対処する。
排液不良カテーテル位置異常、フィブリンによる閉塞、断裂
横隔膜交通症、陰嚢水腫、ヘルニア、低蛋白血症、高血糖、脱水
腹膜炎、腹膜癒着
透析液出口からのリーク排膿や滲出液と鑑別する必要あり
横隔膜交通症排液不良や胸部X線で胸腔内にたまる胸水で発見される。

・長期合併症

腹膜炎排液検査で白血球100/μl以上で、多核好中球が50%以上。(感染性腹膜炎)
カテーテル関連感染症出口部感染とトンネル感染がある。
排液不良と腹膜劣化 
EPS 

・CAPD

腹腔内からの1日の蛋白喪失は6mg。

糖濃度が高いほど除水量が増加する

除水1Lにつき約7.5gの塩分が除去される。

腹膜炎の起因菌はほとんどが黄色・表皮ブドウ球菌。PDはHDに対してクリアランスは小分子物質は劣るが、大分子物質は勝っている。

リンは1日200~300mg、Naは100~150mEq/L除去される。

代謝性アシドーシスの改善には乳酸濃度を上げる。

Follow me!

投稿者プロフィール

Takuya
Takuya
臨床工学技士です。他職種を含めた若手の臨床指導に力を入れて研修会・現場での仕事だけでなく、企業・教育セミナー講師、国内外の学会発表・参加、医療雑誌のコラム執筆に挑戦してきました。興味のある後輩達にそのノウハウや情報提供を行い、よりより後輩を育成するべく日々、自問自答です。育てた後輩達はいつか自分と周りの人々を助けてくれると信じています。
+1

OneCE セミナー情報

OneCE 心電図セミナー

心電図の基本を学ぶセミナーです。

臨床工学技士に限らず、多様な医療職の参加をお待ちしています。