人工鼻と加温加湿器について

呼吸療法認定士を目指す方
呼吸について勉強したい方
呼吸療法認定士について改めて確認したい方
資料を作成いたしました。古いものもありますが、誰かの何かの役に立てば幸いです。
※随時更新して参ります。
人工鼻は細かいメッシュ層でできていて、患者の呼気ガス中の水分と熱を蓄え、次の吸気時にそれを利用してガスを加温加湿することができる。(相対湿度80~85%) | ||
加温加湿器bubble diffusion型は貯水槽内の加温された水の中にガスを気泡にして導くことにより加湿を行うもので、37℃に加温すれば、相対湿度100%のガスを得ることができる。 | ||
加湿器について、アメリカ規格協会(ANSI)では絶対湿度は30mg/ml以上としている。 | ||
吸入気ガスは、咽頭部において温度32~34℃、相対湿度100%が望ましい。 | ||
人工鼻と加温加湿器を併用した場合、適度の吸湿により流量抵抗の増加や閉塞の危険性があるため併用は禁忌である。 |
人工鼻
喀痰が柔らかい |
気管チューブに結露や水滴がついている |
Yピースと気管チューブの間に装着する。 |
人工鼻は24h~48hで交換する。また、痰や血液などが付着した場合は随時交換する。 |
ひどい場合は加湿器に切替えて、人工鼻の使用をやめる。 |
相対湿度は80~85% |
ネブライザーとの併用は禁忌、単独使用では湿度は23~30mg/L程度 |
人工呼吸器に関連した事故発生場所で一番多いものはどれか
病室:66% |
救急センター:9% |
放射線部:4% |
手術室:4% |
不明:4% |
投稿者プロフィール

- 臨床工学技士です。他職種を含めた若手の臨床指導に力を入れて研修会・現場での仕事だけでなく、企業・教育セミナー講師、国内外の学会発表・参加、医療雑誌のコラム執筆に挑戦してきました。興味のある後輩達にそのノウハウや情報提供を行い、よりより後輩を育成するべく日々、自問自答です。育てた後輩達はいつか自分と周りの人々を助けてくれると信じています。
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