
開催概要
”チーム医療”や”組織力強化”の為に欠かせない、組織マネジメント。昨今、テレビや書籍などでも「リーダーシップ」や「マインドフルネス」、「心理的安全性」などの情報は多く見受けられますが、医療現場ではまだまだ世間との乖離は高いように見受けられます。その為、多くの医療従事者が、管理者教育を受けないまま管理職となってしまっており、部下や後輩の指導、チームのモチベーション維持に苦労しています。
今回のセミナーでは、組織マネジメントのイントロダクションとして、
・リーダーシップ論の全体的なおさらい(歴史的な変遷から最新理論、教育への落とし込みの方法など)
・心理的安全性が組織に与える影響
の二つをテーマに、チームビルディングにおける実務スペシャリストにご登壇いただき、「組織とはどうあるべきか」を再考していただく一助になればと企画いたしました。

参加資格:特になし
開催日:令和3年12月11日(土)
開催時刻:19:00~21:00
参加方法:Zoom
申し込み方法:Peatixにて受付 (※下にPeatixへのボタンがあります)
基本的に、すべての医療従事者(というか社会人)にとって必須ともいえるスキルです。
全ての医療従事者にお勧めですが、あえて言うなら、
・後進の育成にお悩みの管理職
・仕事の質を上げたいとお考えの医療従事者
・後輩の指導に悩んでいるかた
・上司の意図を理解したい若手
のような方にお勧めいたします。
医療安全ガイドラインなどでも言及されているように、安全な医療の提供にはチームワークが欠かせません。その為には、
・プロジェクトを推進していくための原動力となる「リーダーシップ」
・情報の共有や活発な意見交換の為の「心理的安全性」
が欠かせません。
「良いことも、結果として良くなかったことも、失敗も成功もメンバーが共有し、密室にしないこと。」(医療安全ガイドラインより抜粋)
企画者自身が体験したように、
「教えてもらうんじゃない、自分で勉強するんだよ。」
「言われたことだけやってればいいんだよ。」
では、モチベーションも上がらず成果が出にくくなるばかりか、重大な事故の因子となりかねません。
古い体育会系的な徒弟制度から抜け出し、洗練された組織を作るためには、管理職・一般職員を問わず必携の知識、スキルではないでしょうか?
当セミナーへのご参加にあたっては、以下の注意事項をお読みなってください。円滑なセミナーの運営のご理解・ご協力のほど、よろしくお願いします。
・録画、画面キャプチャ等は禁止です。
・配布資料に関しましても、個人での使用にとどめていただけますようお願いいたします。
・セミナーは、マイク・カメラをオフにしてご参加ください。ご協力いただけず、セミナーの運営に支障をきたす場合は、やむを得ない対応としてご退室いただく場合がございます。
登壇者紹介

リーダーシップ論の変化
2. 安全を⾼めるリーダーシップ
3. チーム理論
4. チームを機能させるためのスキル
5. スキルを伸ばすための学習機会(教育)
2つのリーダーシップ
リーダーシップは機長だけのものではなく、みなそれぞれが自分の職務や立場で発揮するリーダーシップがある
- デジグネイテッド・リーダーシップ(designated leadership)
任命された者が発揮するリーダーシップ。最終意思決定者である機長が有している。 - ファンクショナル・リーダーシップ(functional leadership)
それぞれの役割として発揮するリーダーシップ。副操縦士やクルーが有している。
リーダー必携のインターパーソナルスキル
- チームのメンバーに働いてもらうためには、関係性の構築や、協調性を重視している。
- 平時のときは「After you」の姿勢
- 有事のときは「Follow me」の姿勢
世界で採用が進む訓練・審査制度「EBT(Evidence-based Training:証拠に基づく訓練)」。EBTは世界中の航空会社による実際の運航や訓練などで得られたデータを「証拠(Evidence)」と位置づけ、航空機の自動化などによるヒューマンエラーをはじめ、現在の機材や運航環境に合った訓練や審査を行う。JALでは、このEBTを2017年から導入し、訓練の質を高めている。また、さらにその前の2012年には、パイロットが自ら開発したデータベース「JAL CR-CT」を用いて教育を行っており、この仕組みとEBTの概念を融合させ、知識や技術といったコンピテンシー(評価要素)に基づいて訓練を構築することで、パイロットの能力や訓練の進捗を可視化。強みと弱みの把握や、パイロット個人と組織全体のどちらに起因する問題なのかといった分析に役立てている。評価基準を明確にすることで、訓練を受ける側だけでなく、教官のレベルを平準化して教える側の質の向上にもつなげており、非常に進歩的な取り組みと言える。
JAL CB-CTでは、訓練や審査を受けたパイロットに対し、教官が「あなたの能力はまだ低い」などと主観的に説明するのではなく、「こういうことが起きていた」といった客観的な表現で指摘していく。そして、課題となる事象がなぜ起きたのか、どういった能力があれば対処できるかなどを分析し、技量向上につなげる。

【医療安全管理者として日々考えていること】を、みなさんにお伝えします。
病院全体をひとつのチームとしてみたときに一人ひとりには何が必要なのか。
チーム、教育、マインド、を含め、医療現場の実際を共に考えてみましょう。

